検出されたウイルスが自動的に駆除されないが、どうすれば良いですか? 症状
F-Secure セキュリティ製品は脅威を報告し、感染したファイルを自動的に削除できないと通知します。この場合、ファイルを手動で削除することをが確認されます。また、通知されたファイルがシステムにすでに存在しない場合もあります。
診断
F-Secure のセキュリティ製品はコンピュータで検出される悪質な動作をすべて通知し、システムやデータに害を与えないようにします。特定な場合には検出したファイルを削除しませんが、システムの処理がファイルにアクセスしているときに、ディスク容量を浪費し、追加のウイルス警告を発生すること以上の害はありません。
感染したファイルを削除しない理由には次があります。
- 検出されたファイルが重要なシステム ファイルで、削除するとコンピュータの動作に支障がでます。そのような場合、ファイルに関連付けられているマルウェアがシステムやデータに害を及ぼせないようにマルウェアの動作を阻止します。マルウェアが関連付けられているファイルそのものは削除されないためウイルスの警告はそれ以降も表示されますが、システムは安全です。
- 検出されたファイルが圧縮ファイルに含まれています。その場合、検出されたファイルを取り除くために圧縮ファイルを削除する必要があります。圧縮ファイルには検出されたファイル以外に安全なファイルが含まれている可能性があります。
- 検出されたファイルがアプリケーション、進行中のブラウザ ダウンロード、ネットワーク ストリームなどである可能性があります。そのようなファイルは通常作成するアプリケーションによりロックされるため、実行されない限り、害を及ぼすことができません。そのことで、F-Secure のセキュリティ製品はその時点でファイルを削除しません。処理が完了した時点でファイルが置き換えられるか、自動的に破棄されます。
以上で、検出したファイルが自動的に削除ない理由になります。
解決方法
システムが安全である可能性が高いですが、念の為にマニュアル スキャンを実行してください。
- F-Secure セキュリティ製品が最新の状態であることを確保するためにパターン ファイル (ウイルス定義ファイル) を手動でアップデートしてください。
- 完全スキャン実行します。より完全なスキャンが可能になり、感染の疑いがある場合には特に推奨します。