Linux Security 64(LS64)のオフライン環境へのインストール
Linux Security 64(LS64)はスタンドアロンインストールパッケージ、アップデートアーカイブを利用し、完全オフライン環境で運用する事が可能です。LS64インストーラ/アーカイブ準備作業にはPolicy Managerが必要ですが、アップデートアーカイブ更新作業はオンラインクライアントで実施可能です。この例ではすべてLinux端末での作業を実施しています。
[運用イメージ]
[Linux Security 64(LS64)のオフライン環境へのインストール手順]
1.スタンドアローンインストーラの作成
https://help.f-secure.com/product.html#business/linux-security-64/latest/ja/task_5C570986E91C4FDEAE621040DF5080B3-latest-ja
※0.0.0.0をPolicy Managerとして指定し、インストールパッケージを作成。
※最新のインストーラファイル(jar)をダウンロードして作成(2020年11月2日時点/fsls64-2.0.15.jarが最新)
2.コンテンツパッケージ(パターンファイルアーカイブ)の作成
https://help.f-secure.com/product.html#business/linux-security-64/latest/ja/task_DB7A3BA35BE747168B9F05499160F552-latest-ja
※f-secure-updates.zipがコンテンツパッケージとなります。
3.「コンテンツパッケージ(パターンファイルアーカイブ)」を指定してインストール。
https://help.f-secure.com/product.html#business/linux-security-64/latest/ja/task_4F943A13730B43AE90CE85B32019825B-latest-ja
※通常版のインストールコマンドとは異なり、下記のコマンドでオプション指定が必要。
bash f-secure-linuxsecurity/f-secure-linuxsecurity-installer --package=/tmp/f-secure-updates.zip --automatic-updates=none
※この例では、f-secure-updates.zipを/tmp に配置しています。
[パターンファイルアーカイブ準備作業]
1. PolicyManager(PM)サーバがインストールされているコンピュータでコマンドラインを開きます。 このコンピュータは、F-Secureサーバに接続できるようにネットワークに接続している必要がありま す。
2. ポリシーマネージャ定義更新ツール(fspm-definitions-update-tool)を展開するディレクトリを作成し、カレントディレクトリとして移動します。
3. 次のコマンドを実行して、パターンファイルアーカイブ更新ツールを抽出します。
/opt/f-secure/fspms/bin/prepare-fspm-definitions-update-tool
4. 以下のファイルをテキストエディタで開きます。:
/fspm-definitions-update-tool/conf/channels.json.
5. 次の内容が含まれるようにファイルを編集します。
[ "fsbspamd-100-linux-x86_64", "aqualnx64", "fmlibunix64", "hydra-linux64", "baseguard-100-linux-x86_64", "fsbg-100-linux-x86_64", "linuxsecurity-1200-linux-x86_64" ]
[パターンファイルアーカイブ更新作業]
6.オンライン状態の端末(PM/Win/Linux)に”/fspm-definitions-update-tool/”フォルダをコピーします。
7./fspm-definitions-update-tool/data/ ディレクトリが存在しないか、空である事(なにかある場合は削除)を確認し、以下のコマンドを実行してパターンファイルアーカイブ( f-secure-updates.zip)を作成します。
/fspm-definitions-update-tool/fspm-definitions-update-tool
コマンドの実行が終了すると、パターンファイルアーカイブ”f-secure-updates.zip” が作成されます。
[パターンファイルアーカイブインポート作業]
7. f-secure-updates.zip ファイルをLS64の任意の場所にコピーし、rootユーザとして次のコマンドを実行し、製品のパターンファイルを適用(※)します。
/opt/f-secure/fsbg/bin/offline-update <任意>/f-secure-updates.zip
※正確には、f-secure-updates.zipからアップデートを抽出してインストール予定リストに登録を行います。登録されたチャンネル名が表示され、下記がこのコマンドの出力例です。
Preparing channel updates...
baseguard-100-linux-x86_64.1585583363
fsbg-100-linux-x86_64.1585581843
linuxsecurity-1200-linux-x86_64.1585581846
aqualnx64.1585581033
fsbspamd-100-linux-x86_64.1582614359
fmlibunix64.1580813614
hydra-linux64.1585289384
Registering updates...
※登録されたアップデートは、製品構成(lsctlで変更可能)で定義された更新スケジュールに従ってインストールされます。 既定では「”on_arrival”- アップデートは利用可能になった時点ですぐに適用されます」が設定されています。
8. 次回以降は[パターンファイルアーカイブ更新作業]から同じ作業を繰り返してください。
[補足事項]
・[パターンファイルアーカイブ更新作業]をWindows端末で実施する場合、[パターンファイルアーカイブ準備作業] をWindows端末で実施する必要があります。もしWindows端末を用意できない場合、下記手順でjava実行環境を入れ替える事でWindow用ツールへの切り替えが可能です。(Window32bit版の動作は確認されていません。)
https://community.f-secure.com/business-suite-ja/kb/articles/8861
・LS64はローカルGUIを持ちません。PMとの常時接続が無いスタンドアロンインストールLS64の設定はlsctlユーティリティを使用して行います。
#lsctlユーティリティを使用して設定を構成する
https://help.f-secure.com/product.html#business/linux-security-64/latest/ja/task_57B4371465924825B36469EA081CD0A5-latest-ja
・この作業にPolicy Manger の「隔離モード(isolate)への切り替え」は不要です。隔離モードへの切り替えは、PM自体がオフライン環境に存在している際に利用します。
※LS64で直接アップデートアーカイブをインポートできる機能が追加された為、PMとLS64との直接アクセス(http_proxy不可)は不要となりました。(2020年9月23日更新)
(注意)スタンドアローンインストールは、LS64のすべての操作をPolicy Managerなしで保証するものではございません。インストールに使用したPolicy Manager については残しておいてください。